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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2023年2月
receiptの中のpなどどうでもよしどうでもよくて一点減らす
用務員早崎カツがまた怒る「先生たちのだらしないこと」
読みかけの文庫本『斎藤茂吉歌集』にて百足を叩く 仕方なかりき
生まれる子生まれない子とひしめいて保温ポットの中のきらきら
直方体にとどめられたる牛乳のこの世のかたち提げて歩みぬ
いましづかに夕日がしづむ鳥よりも風よりもとほき旅をしてきて
生まれ変はつてもサラリーマンであるやうな冬空の下にバスを待ちをり
後ろから抱きしめるとき
数一〇〇〇
かずいっせん
の君のまわりの鳥が飛び立つ
夜の時間を味方につけて書いてゆくエッセイのなか祖母が来ている
ひねもすを 曾孫にをしへ余念なし。火遁 水遁 壁ぬけの術
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