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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
生沼 義朗
笹井宏之/やむをえず私は春の質問としてみずうみへ素足をひたす
小池光/「皇族食品」といふ会社あり台湾にお菓子の餅をつくり売る会社
重藤洋子/無言になり原爆資料館を出できたる生徒を夏の光に放つ
加賀爪あみ/ペンライトの光の海に飛び込んで私は波の一つのしぶき
平山公一/現在(いま)の世に百グラム四円で買へるものH形鋼、異形棒鋼
中野照子/きみを葬るしろき広場に寒風(かんぷう)吹きさらわれてゆく雪の上の雪
前田透/わが愛するものに語らん樫の木に日が当り視よ、/冬すでに過ぐ
蒔田さくら子/翔ばむといふ夢ならず歩まむ願ひもて歩きゐる夢くりかへし見る
上田三四二/わが佇つは時のきりぎし今生の桜ぞふぶく身をみそぐまで
竹山広/コマーシャルのあひだに遠く遅れたるこのランナーの長きこの先
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