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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2017年5月

水薬の表面張力ゆれやまず空に電線鳴る十一月

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年5月19日

なかぞらのすきまに見えて赤き實の三つ野鳥ののみどへ行けり

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年5月18日

灰色の空見上げればゆらゆらと死んだ眼に似た十二月の雪

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年5月17日

自動エレベーターのボタン押す手がふと迷ふ真実ゆきたき階などあらず

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年5月16日

舞い上がるぺらぺらな紙このままで十三月の空に死にたし

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年5月15日

わが脚が一本草むらに千切れてゐるなど嫌だと思ひつつ線路を歩く

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年5月13日

あおあおと一月の空澄めるとき幻の凧なか空に浮く

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年5月12日

すべからく落つるべき子が落ちしかな大田区池上むかしの肥溜め

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年5月11日

約束をつんと破ってみたくなる二月の空にもりあがる月

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年5月10日

呼ぶ声の水にひびかひ草むらにもう一人ゐて少年のこゑ

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年5月9日

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