コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2011年5月
この母に置いてゆかれるこの世にはそろりそろりと鳶尾(いちはつ)が咲く
木の匂ひ風がはこぶに銀漢の下に骨のなきにんげんの立つ
初夏の陽に青みてうかぶ種痘あとわれをつくりし父母かなし
丈三尺伸びし黄菊や管(くだ)菊やビンラディン生きて逃がれよと思ふ
遠くに立っていただいたのはよく視たいからだったのに しずかな径で
うなだれて洗ひつづけるこの世なる薄明かりなるひとつのあたま
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3