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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2014年4月
いちまいの紙切れのごとく置かれある日影をけさの幸と見ん
石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
銀のビーズつなぎてゐたる雪の夜の初潮のごとく死はふいにくる
萱ざうの小さき萌を見てをれば胸のあたりがうれしくなりぬ
老いてなほ気どりて来るは我のみか白髪頭にデニムのいで立ち
たれこめて春の行方も知らぬ間に待ちし桜もうつろひにけり
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