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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2015年8月
二十九歳父の軍服は夏のまま七十回目の八月迎ふ
あけつぱなしの手は寂しくてならぬ。青空よ、沁み込め
大空のホールにみえざる群衆の椅子をひく音夏の雷鳴
たなぞこの上にのせたる見もあかぬ金剛石よ国の気は寄る
夏帽子振るこどもらよ遺影なる伯父とことはに戦闘帽かぶる
夏山の嶺かさなりてうちつづくみづうみべりに妻子らとゐる
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