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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
対岸も此岸もしげき蝉のこゑわれはこの世の橋わたりゆく
家近くなりて次第に不機嫌となりゆく吾の心あやしも
おもむろに四肢(しし)をめぐりて悲しみは過ぎゆくらんと思ひつつ居し
ふり仰ぐ一生(ひとよ)半ばの夏空をよろこびとせむ 私(わたくし)祭
ぴょんぴょんと私が跳べば二人子は真似して跳べりどんな場所でも
母と子が互ひを責めてゐるやうな袋の小茄子触れては鳴りぬ
足のうらおのが手のひらに撫づるとき旧友交歓さながらにあはれ
ここはまだ平和ですのと咲いているひまわり風にゆれるひまわり
過ぎがてに立ちとどまりぬ魚網繕(ぬ)ふ人とかすかに心遇(あ)ひつつ
うらを焙りおもてを焙りまたうらを焙ればゆめの色なるするめ
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