コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年6月
このビルの完成予定のきょうまでになんか変わっているはずだった
息子とは見るものが違い朝雲のバックミラーを俺は動かす
違う世にあらば覇王となるはずの彼と僕とが観覧車にゐる
男をの童わらべペダルの上に身を立ててこのつゆばれの夕べをきたる
銀行に銀の冷房臭みちて他人(ひと)の記憶のなかを生きをり
寒あおぞらかぎるもの見ずたかひかる米軍制空権のとうめい
下じきをくにゃりくにゃりと鳴らしつつ前世の記憶よみがえる夜
チャーハンの写真を撮つてチャーハンを過去にしてからなよなよと食ふ
はい、あたし生まれ変わったら君になりたいくらいに君が好きです。
人齢をはるかに超える樹下に来て仰ぐなり噫、とてもかなはぬ
投稿のページ送り
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
次のページ