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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
都築 直子
黄昏は雲より水へ溶けゆきてそのままうたふ川となりたり
まつぼくりきのうひろってきょうひらきいえあだだかいゆぎもまんがい
気が付いた時にはすでにしやべつてた日本語だから気付かなかつた
影絵より影をはずししうつしみはひかり籠れる紙に向きあう
うなだれてゐたるうばらが水上げて勢ひづいたりしやきつとしたり
採光窓歩道に開けば地階よりの光漏れ来ぬわが足もとに
行つてはだめよと言へばいつせいにふりかへるしづかな老人しづかな子供
あなたとふ管の湿りをのせてくるこゑに纏はり恋ふ人われは
すすみゆく時にあふともいそのかみふるきてぶりをわすれざらなむ
要するに世界がこはい 夕立に気がついたなら僕に入れてよ
子供より親が大事、と思ひたい。子供よりも、その親のはうが弱いのだ。
佐々木ならず佐佐木なることだいじにてその後我は誤たずけり
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