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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
平岡 直子
寝たる手の届くところまで電灯の紐を垂らせば年は終りぬ
逢えばくるうこころ逢わなければくるうこころ愛に友だちはいない
「先生、吉田君が風船です」椅子の背中にむすばれている
ユニクロに誰にもさわれない月の模様のシャツがあってもいいね
すべてを選択します別名で保存します膝で立ってKの頭を抱えました
ネコかわいいよ まず大きさからしてかわいい っていうか大きさがかわいい
タンク山にのぼった、わたし、明け方の夢にあなたの顔をしていた?
真夜中の電話に出ると「もうぼくをさがさないで」とウォーリーの声
樹木から樹木に移り肺のごと息づきてをり冬の時計は
ローソンのバックヤードでくちづけをおぼえる子供たちによろしく
シャツの胸に十円玉が透けている日差しの中であなたは使う
墓石にかけようと買つてきた水の、ペットボトルに口つけて飲む
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