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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
一ノ関 忠人
あしひきの山の木末の寄生とりて插頭しつらくは千年寿くとぞ
年くると世はいそぎたつ今夜しものどかにもののあはれなる哉
たが宿の春のいそぎかすみ売の重荷に添へし梅の一枝
あたらしき背広など着て/旅をせむ/しかく今年も思ひ過ぎたる
南の阿波岐の浜に我在りて想ふ事なし年暮れにけり
歳深き山の/かそけさ。/人をりて、まれにもの言ふ/聲きこえつゝ
大空を草薙ぎ払ふごとく来て無人攻撃機の金属音は
吹く風に潔く散れ山さくら残れる花はとふ人もなし
烏口の穂尖に思ひひそめては磨ぐ日しづかに雪は降りけり
母の国筑紫この土我が踏むと帰るたちまち早や童なり
むさし野は ゆき行く道のはてもなし。かへれと言へど、遠く来にけり
母の言葉風が運びて来るに似て桐の葉ひとつひとつを翻す
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