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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
石川 美南
木漏れ日がまだらに照らす人の顔凹凸はもうさびしさに見ゆ
断念の思いきっぱりとさびしきに痩せたる川に冬の底見ゆ
牡丹雪樹林(じゆりん)にふかくふりこめばかくも豊かにてものみなゆらぐ
スパンコール、さわると実は★だった廻って●にみえてたんだね
胃からりんご。/りんごの形のままでそう。/肩はずれそう/この目。とれそう
雪の上を驟雨過ぎしが数千の地下より天に向けし銃口
雪は雪待たず溶けゆき〈私の輪郭〉などは見なくてよいぞ
誰れの志(こころ)を裁ちてひかりて落ちたるとあした畳に咲く冬の針
目覚むれば胸底までもひびき入る蛇口のしずくは乱れもなしに
夥(おびただ)しき手は遠のきて夕暮れにジャングルジムは光をのせる
声挙げた者は省かれ しずけさの粒子となって雪はふりつむ
わが童話聞くべく集まり来し児らに氷菓買うべく銭をかぞうる
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