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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
生沼 義朗
花山周子/もう無理!無理無理無理無理テンパってぱってぱってと飛び跳ねており
小池光/さつきまで目の前に居りしが忽然と消えてなくなりし田村善昭(よしてる)
田村よしてる/いのちあるすべてのものを同胞としたり若冲、ダ・ヴィンチもまた
小坂井大輔/食べてから帰れと置き手紙 横に、炒飯、黄金色の炒飯
清水正人/いちめんの嵌め殺しの波しんしんと調理場の窓海に向かへり
柴善之助/ガードマンは天丼に対うすぐ裏の工事現場の土をこぼして
松﨑英司/花豆の蜜煮の艶のうれしくて人肌の鍋は静かにしまふ
金津十四尾/雪ふらぬ大寒にわが手ひび割れず雑誌返品の荷造り捗る
小川太郎/五行削れといわれ結局削りしはやはり個人的思い入れ部分
齋藤芳生/林檎の花透けるひかりにすはだかのこころさらしてみちのくは泣く
淡島うる/ちゃんとした肉をちゃんとした炭で焼きちゃんとした米で食ってから行く
鈴木智子/屋上で白く干されたシーツたち五月はきっと揮発する夏
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