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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
永井 祐
あるところ
辛辣
しんらつ
に
匂
にほひ
ただよへる盛場を今日稀によぎりき
高級なティッシュの箱のしっとりとした動物の寝ている写真
ひかりまばらな壁の震えを知るためにコンクリートの窪みに触る
電話中につめを切ってる 届くかな 届け わたしのつめを切る音
最上川
逆白波
さかしらなみ
のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも Part2
最上川
逆白波
さかしらなみ
のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも
掲示板に電光ながれゆくさまのなめらかなりき冬を思えば
十三階より眺むればあかときの救急車にはあぢさゐが似合ふ
裸にて働き居りし若者はやがて園内に自転車のりはじめつ
<おかえり>がすき 待たされて金色のとおい即位に目をつむるのさ
空の高さを想うとき恋人よハイル・ヒトラーのハイルって何?
多摩川のながれのかみにそへる路麦藁帽のおもき曇り日
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