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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: さいかち 真

鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ怒濤の海を 飛びゆく鳥のように

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月31日

 丘を越え谷をわたりてしろがねの薄波寄る島をしぬばむ

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月29日

白髪薄夕日に燃ゆる荘厳を息つめてみつつすべもあらめや

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月26日

わが部屋の前の木のみが芽吹かない 私が影でごめんなさいね

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月24日

この日ごろ遊歩道には氷とも泥ともつかぬものの落ちをり

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月22日

こがらしのあとの朝晴間もなくて軒うすぐらみ時雨降るなり

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月19日

航跡が消えずにのこる夢を見た びるけなう、びるけなう 遥かなり

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月17日

小雪に凍みた茶褐色の風景があり、うしろ影をみせて行くわが子を見た

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月15日

思慕清く胸こみあげて複製のちいさき絵にもしばし救はる

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月12日

窓もたぬ夜の壁面に影うつる冬木のいちやう枝しげくあり

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月10日

あたらしき羽織の紐のともすれば空解けすなり初冬の夜は

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月8日

かへりみてあやまちなしと誰が言はむ人と物との歪みしげき世に

投稿者 さいかち 真投稿日: 2015年12月5日

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    投稿者: 山木礼子
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