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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
土井礼一郎
母さんがおなかを痛めて産んだ子はねんどでへびしか作りませんでした
なまぬるき夜風/生きたし/怒る姉/生きたし/怒りながら/生きたし/
【お知らせ】土井礼一郎
ライトボックスに映し出されしを面映くわれと見てゐるわが頭蓋骨
歩き出さなくてはならぬかなしみを犬をからかつてごまかしてるね
赤とんぼのはねつまむやうに言つてごらん動詞よりわけてゐる君の指
モンスターペアレンツなる明るみに影すら消され友立ちつくす
一匹の夏蝶われの胃の腑より立ち昇らせて恋のはじまり
透けるより映ってしまう川だった 氾濫、すぐ見に行くね
ひとりから始めるわれの都市論のフランスパンと水を購う
うるせえぞおまへ、挽歌詠んだろか。花のなまへをつけてやらうか
雨よりもあはく匂ひてをりし妻いだかないだきてすこし眠らな
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