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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
堀 静香
だとしても。ごく軽度だとぽつぽつと毀れた家族がはま寿司にいる
『てぶくろ』ににんげんは入ろうとせず雪の日の砲声に慄く
心が痛いなどという噓 痛むのは背中と肺と首の奧処だ
そのひとのこころがすきで その奥の森にいばらの道は潤びて
ずっと一緒にいたいと思う/思わない 商店街のアーチをくぐる
怒りたるあとの怒よ仁丹の二三十個をカリカリと嚙む
よい方へはころばぬ予感 匙の背にこつこつとわるゆで卵
今年に入って2つ目の爪切りを買う 人には人のいなくなりたさ
母生きてヴァージンオリーブオイル持ち我へ手渡すそのたまゆらよ
産んでいない子を思うこと増えながらあかるいパンジー大きなくらやみ
うそ(変換)嘘、って入力するまでに列車は揺れてホームを離れた
木蓮のつぼみのように手をすぼめ袖を通ったのちにひらいて
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