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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
堀 静香
よい方へはころばぬ予感 匙の背にこつこつとわるゆで卵
今年に入って2つ目の爪切りを買う 人には人のいなくなりたさ
母生きてヴァージンオリーブオイル持ち我へ手渡すそのたまゆらよ
産んでいない子を思うこと増えながらあかるいパンジー大きなくらやみ
うそ(変換)嘘、って入力するまでに列車は揺れてホームを離れた
木蓮のつぼみのように手をすぼめ袖を通ったのちにひらいて
触れないと触れたいことがわからずに消去法にて指をからめる
こんなにずつとずつと死がありしらすぼし白飯にのせ黙々と食ふ
蛍光灯の下に集いて家族とはほくろの多き集団なりき
ひどい事した父親やひどい事された父親みんな父親
巻き貝のなかを明るくするように母は美大はむりよと言った
つくりごとのうつくしさときに胸に詰まり人の服もてなみだを拭けり
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