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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
嶋 稟太郎
移動するこごしき音は飛行機のやや後方の空よりつたふ
幸福でありますようにってみんな祈る。雨のなか秀吉は朝鮮へ
似ていない洞穴はない とても細い水道水をカップに注ぐ
袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つ今日の風やとくらむ
ゆらゆらと過ぎゆく一羽また一羽とほき中洲に白く集まる
火をひとつくれ そのあかりそのくるしさでずっと夜更けの森にいるから
午後五時に、冬のあいだは四時半に音楽の流れる町にいる
映像よ遠くのものが見えるのはをかしい遠くは聞こえるだけだ
曲線は未来へ伸びて、ねえ、アレクサ、何人の犠牲で済むか計算できる?
観覧車ゆっくりうごく 夏服のとがった肩もせり上がりゆき
白壁にたばこの灰で字を書こう思いつかないこすりつけよう
川沿ひのひかりの中で手から手にペットボトルの光を渡す
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