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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
嶋 稟太郎
多摩川の砂にたんぽぽ咲くころはわれにもおもふひとのあれかし
三日月が風がないのに揺れている夜空は天動説を深めて
たつた二歳だつたのよお父さま 老婆になつたわたし しろ瓜
雑木林におれがいてすごい おれはすごい 高く焚かれた火を舐める月
病みませるうなじに繊(ほそ)きかひな捲きて熱にかわける御口(みくち)を吸はむ
花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった
あらかじめ持てりし雨をことごとく土に返して春はゆくめり
なにとなく草の花さく野べの春雲にひばりの声ものどけき
青空を渡る彼方の白雲に入りて飛機航く音の絶えけり
一睡もしてない、みたいな一滴も飲んでいない、の言い方が要る
グッモーニン人生どうでも飯田橋人生どうにか鳴門大橋
居る、または居ない、で言えば居る寄りの夜 隣人の水の音する
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