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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 吉田 隼人

各々が干支の獣を抱きしめて保健所へ行くこの昼下がり

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月31日

狂はない時計を嵌めてゐる人と二度逢ひ三度逢ひ明日も逢ふ

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月29日

逆光の鴉のからだがくっきりと見えた日、君を夏空と呼ぶ

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月26日

あらずともよき日などなく蜉蝣は翅を得るなり死へ向かふため

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月24日

パーマでもかけないとやってらんないよみたいのもありますよ 1円

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月22日

はい、いいえ、どちらでもない春の野は色づきを深めてゆくばかり

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月19日

ナボコフの趣味をにほはせ桜木は夜ごと淫靡にふくらみゆきぬ

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月17日

パンセパンセパン屋のパンセ にんげんはアンパンをかじる葦である

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月15日

土くれがにおう廊下の暗闇にドアノブことごとくかたつむり

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月12日

ミュージックビデオに広い草原が出てきてそこに行きたくなった

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月10日

目薬の成分表をよみあげる声ゆるやかに春の消灯

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月8日

青嵐ゆふあらし過ぎ街路樹にわが歌ひ得ぬものらはさやぐ

投稿者 吉田 隼人投稿日: 2020年12月5日

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  • つぎつぎに「おじやましました」と言ふ声の聞こえて息子もゐなくなりたり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月27日
  • 栗を剝く人のうつむきあるときは知らずの奈落覗きつつ剝く
    投稿者: 門脇 篤史
    2023年9月26日
  • ひと一人ひと生に使ふ水の量かさ せきれいは小さく水を飲みそむ
    投稿者: 梶原 さい子
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  • 現実の迂回路であるこの坂に猫の死体がいつまでもある
    投稿者: 門脇 篤史
    2023年9月23日
  • 敗戦処理投手のやうに引き継いでデスクのうへの灯をともしをり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月22日

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