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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
花山 周子
生沼義朗/手すりへと寄りかかりおれば頭皮さえ放電している冬日のあわれ
なみの亜子/見飽きねば見続けるなり桜の体ゆっくり雪に描き出されるを
穂村弘/猫はなぜ巣をつくらないこんなにも凍りついてる道をとことこ
相原かろ/煌々とコミュニケーション能力が飛び交う下で韮になりたい
大松達知/四歳をぐぐつと抱けば背骨あり 死にたくないな君が死ぬまで
前田康子/縁側で祖母がすることぼんやりと見ていないようで見ていたんだ
今橋愛/この子ねことちがうか/ふとんにくるまる子/このこねこでも/この子/あいする
河野裕子/灯の下に消しゴムのかすを集めつつ冬の雷短きを聞く
お知らせ
山崎聡子/さようならいつかおしっこした花壇さようなら息継ぎをしないクロール
小島なお/ジーンズがほそく象る妹の脚の間を日々が行き来す
栗木京子/雪原にひとつともしびあるごとく耳下リンパ腺腫れゐて眠る
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