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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
山木礼子
石に凍む
音
ね
いろはあれど今朝の朝の谺は須臾に鳴りかはし
熄
や
む
河に来るわれらの終りはじまりの緑の河は水に翳り
売りに来し蜆さえざえと濡れ居るを窓より買へり梅雨降りやまず
爆音の空ゆくときに微動して南を指せる夜の磁石あり
倚る壁のしづけさに眼をつむるとき霧なるわれを壁は堰きゐる
わづかなる水を軽羅の袋にし入れて死にゆくほかなき生か
本日投稿お休みです
会いに行こうと思ったことはあるけれどそのたび膝に芙蓉が咲いて
万象の
稜
かど
確かなる冬の日を溶けたるやうにま鯉ら見えず
本日分は土曜日に更新します
凍星の光よ 夜毎夢に獅子来たりて喰い破るわが
喉
のみど
ほのかなる水くだもののにほひにもかなしや心疲れむとする
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