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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
光森 裕樹
つま先に灯を点すような恋だった 靴下を履くことを覚えた
君の弱みのごとく見ている靴下の裏側すこし汚れいたれば
少しやさしくされると少し気になってしまう単純 靴下を脱ぐ
なんでなんで君を見てると靴下を脱ぎたくなって困る 脱ぐね
第三次世界大戦終戦後懇親会に御出席します 御欠席
赤紙をもらった人だけが見れるめちゃくちゃおもしろい踊りだよ
おそらくは電子メールで来るだろう二〇一〇年春の赤紙
春の夜の夢ばかりなる枕頭にあっあかねさす召集令狀
注文をするとき笑みているわれを肉屋の鏡のなかに見出でつ
指さしてケーキ買ひゐる夫を見つ通り雨降る駅のおもてに
シクラメン選りいる妻をデパートに見て年の瀬の街にまぎるる
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