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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
都築 直子
行きずりにタアバン白き少女見て塑像かと思ふくれぐれの橋
さしだせるひとさしゆびに蜻蛉はとまりぬ其れは飛ぶための重さ
消燈のころ世をしのぶごとく来て美しかりき汝がサングラス
『わが告白』なる自著の上に降りそそぐ批判の渦の中の春先
カミガミノムレアソブ カノ/ムラサキノウミノ アカツキ/ アブラアビ トリハシニウキ/パケム ウィルムクエ カノ
別に嫌な人ではないが演出の方針なればギラギラと撮る
書く前の会津八一が白紙を見据ゑてじつと立ち居る写真
かぎりなくかぎりなき雨かぎりある生を厭ひてかぎりもあらね
エントランス前で雪かきする人がはげしき息の挨拶をせり
黒峠とふ峠ありにし あるひは日本の地図にはあらぬ
きさらぎの雪にかをりて家族らは帰ることなき外出をせよ
霊魂の(脆き)甲鎧、か? 若者の(滑らかで涼しき)素裸、は
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