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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2014年4月

かげろうの卵にも似て街灯はわれらの帰る場所へつづけり

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年4月18日

春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思へ

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年4月17日

置時計よりも静かに父がいる春のみぞれのふるゆうまぐれ

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年4月16日

沈み果つる入日の際にあらはれぬ霞める山のなほ奥の峰

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年4月15日

死は意外に靜かなるものとその妻に言ひのこしたり醫として生きて

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年4月14日

深山木のその梢とも見えざりし桜は花にあらはれにけり

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年4月12日

そうやって誰もがいなくなる夜をコップの底のように過ごした

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年4月11日

白玉の美蕃登をもちて少女子は夜咲く花の嘆きするらむ

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年4月10日

わが顔に夜空の星のごときもの老人斑を悲しまず見よ

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年4月9日

四月七日午後の日広くまぶしかりゆれゆく如しゆれ来る如し

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年4月8日

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