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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2009年3月
さびしさは父のものなり水底(みなそこ)の泥擦り上げて真鯉浮かび来
春の日を家居せりけり擦れ違ふ人なくて曇りゆくわが面(おもて)
降りみだれみぎはに氷る雪よりも中空にてぞわれは消ぬべき
右半盲の母の視界の外に立ちミモザの花はあふれて咲けり
遠空に音なき雷が瞬きて人ひとり娶らんおののきを持つ
会えなくていいような気になりかけて春の枯れ葉にさし入れる足
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