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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2009年5月
パン選ぶ君のすがたを玻璃越しに見つめるときのわれは行人
交わってきたわたくしを抱くあなた キャベツのようにしんと黙って
あたまでは完璧にきみが描けるからときどきわたしは目を閉じている
男(お)の子とは空を漂ふ鯉のぼりコントラ・ヴェンテにわが身曝して
しらさぎが春の泥から脚を抜くしずかな力に別れゆきたり
偶然を恃むことすでになくなりてゆきずりの店にスィートピー購(か)ふ
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