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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2009年5月
誰のこともさして恋はずに作りたる恋歌に似て真夏のうがい
蛍の谷見よと言いし人再びを見しかと問いて誘いはせず
螢(ほうたる)よどうすればいい 病む汝を取り戻すべくわれは点らむ
もうあまり会わなくなったきみの傘も濡らしてますか今日の夕立
君一人置きしベンチに近づきて横顔はかくも侵し難かり
カナリアの羽ぬけかはる夏となりとまり木の上にひと日黙せり
十五年借りたるのちは返すべきさみどりの長身月映に置く
あるときは泣きたきほどに百合蕊の粉に塗れて戻る道なり
数ならぬふせ屋におふる名の憂さにあるにもあらず消ゆる帚木
わかるとこに/かぎおいといて/ ゆめですか//わたしはわたし/あなたのものだ
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