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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2016年4月
はづかしいから振りまはした花のやうに言ひにくいことなんだけど
全線をPASMOに託し電車賃という距離感を喪いにけり
志野に活ければ網目透く花貝母春のひと日をうつむきて咲く
同じ目線に語らむとして屈みたり幼子もかがみわたしを見上ぐ
他人のみ楽しそうに見ゆるとき花降りきたる心のなかに
よそゆきの母としばらくぶりに会ふ黒いテリアの散らばるブラウス
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