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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年5月
わたくしも此処で死ねるか姑(はは)の死にしベッドを借りてお昼寝をする
新しき黒もて黒を塗りつぶす分厚くわれの壁となるまで
病むわれは暗闇の中に立たされて壁泥(かべどろ)のごときものを飲まさる
窓の下を花輪はこびて行きにけり雨となりたる五分ほど前
ドアエンヂンなかば閉りて発車せしあはひゆさむき日が脚に射す
年下の若きからだをおもうときわが指先は草汁に触る
じりじりとセメントの袋担(にな)ふさま重心の移るさま見えてをり
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