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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2022年7月
夏休みまだだいぶあり風を浴びてこれから出来ることのいろいろ
閉ざされているいちめんのガラス張りゆらめいてライターの銀の歯車まわる
うす紅の蕾がながき時かけてゆたかに冬の白ばらとなる
どちらかは使はない券どちらかは使へない券どちらかは海
どこからか鼻腔をくすぐる金木犀なにか小声にもの言ふごとし
死神は手のひらに赤き球置きて人間と人間のあひを走れり
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