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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2009年9月
トンネルをいくつも抜けて会いにゆく何度も生まれ直して私は
時の骨むさぼるごとく生き来しと告げなば溶けむ夜天の月も
雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さず裸足で来やがって
〈青とはなにか〉この問のため失ひし半身と思ふ空の深みに
言い訳はしないましてやきみのせいにしないわたしが行く場所のこと
生むことは来るべき死を与うこと秋の陽に蟻が運ぶなきがら
すがすがとすこしさびしく今日は白露 母の伸びたる白髪切るらむ
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