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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2013年4月

白藤の花にむらがる蜂の音あゆみさかりてその音はなし

投稿者 都築 直子投稿日: 2013年4月30日

きららかについばむ鳥の去りしあと長くかかりて水はしづまる

投稿者 吉野 裕之投稿日: 2013年4月29日

濁流だ濁流だと叫び流れゆく末は泥土か夜明けか知らぬ

投稿者 都築 直子投稿日: 2013年4月27日

歳月に意味を問うなら問うことの問いの形がとり残さるる

投稿者 吉野 裕之投稿日: 2013年4月26日

水に浮くこの全身がわたくしのすべてであれば重たし水は

投稿者 都築 直子投稿日: 2013年4月25日

雪をつむ喫泉の先へ伸びあがり口づくる子の足もとも雪

投稿者 吉野 裕之投稿日: 2013年4月24日雪をつむ喫泉の先へ伸びあがり口づくる子の足もとも雪 への2件のコメント

泣いた、右の乳首を噛みちぎったら――――――無限界乃至無意識界

投稿者 都築 直子投稿日: 2013年4月23日

今われは都市の貌(かほ)して足早に群れの流れの中に融け行く

投稿者 吉野 裕之投稿日: 2013年4月22日

三五夜の月、窓に来てひんやりと照らす天上寺仏足石文鎮

投稿者 都築 直子投稿日: 2013年4月20日

弟のかんばせ蔽ふ白布(しろぬの)を落葉の匂ふ風が通れり

投稿者 吉野 裕之投稿日: 2013年4月19日

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  • つぎつぎに「おじやましました」と言ふ声の聞こえて息子もゐなくなりたり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月27日
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  • 現実の迂回路であるこの坂に猫の死体がいつまでもある
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  • 敗戦処理投手のやうに引き継いでデスクのうへの灯をともしをり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月22日

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