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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年9月
君の落としたハンカチを君に手渡してぼくはもとの背景にもどった
夜となる空気が甘し鉄塔をのぼりゆく人の足裏見えつつ
秋陽さす空の港に集ひゐるつばさ拡げしままの巨鳥(おほとり)
カカカカカ キキキキキキキ ククククク ケケケケケケケ コココココココ
紙ヒコーキが日に日に紙にもどりゆく乾ける落葉だまりの上に
道路脇の怒りの爆発、路上の会話の拒否、松林の無言、
ユーラシアより来しもののしづけさに鯉はをりたり大砲(おほづつ)のごと
悪徳の壁塗り職人ヘンリー・ミラー氏あるあさ空をあおく蒼く塗る
でもなあ散るにも重たげなのがなあハナミヅキどうにかならないか
からつぽのからだいくつもころがりをり「本番」の声までのつかのま
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