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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2016年3月

性別がふたつしかないつまらなさ七夕さやさやラムネを開ける

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年3月19日

邸にはほど遠き家ごめんなさい父母舅みなは住めない

投稿者 三井 修投稿日: 2016年3月18日

〈女は大地〉かかる矜持のつまらなさ昼さくら湯はさやさやと澄み

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年3月17日

工事現場の荒れたる地表おほひつつ銀を展(の)べゆくさらの春雪

投稿者 三井 修投稿日: 2016年3月16日

スクラッチノイズの入った曲を聴く みんなどこかへ帰りたい夜

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年3月15日

縄跳びの描ける繭にひとりずつ児らはおのれを閉じ込めて跳ぶ

投稿者 三井 修投稿日: 2016年3月14日

ひとつずつボタンをはめる静けさは白亜の街のさすらいに似て

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年3月12日

雪の上に雪積む小路を歩み来ぬ裂けし一樹の立つところまで

投稿者 三井 修投稿日: 2016年3月11日

ヨハン・セバスチャン・バッハの小川暮れゆきて水の響きの高まるころだ

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年3月10日

飼ひ主はわが家の犬を甲として見かくる犬を乙と決めこむ

投稿者 三井 修投稿日: 2016年3月9日

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  • つぎつぎに「おじやましました」と言ふ声の聞こえて息子もゐなくなりたり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月27日
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    投稿者: 門脇 篤史
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  • ひと一人ひと生に使ふ水の量かさ せきれいは小さく水を飲みそむ
    投稿者: 梶原 さい子
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  • 現実の迂回路であるこの坂に猫の死体がいつまでもある
    投稿者: 門脇 篤史
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  • 敗戦処理投手のやうに引き継いでデスクのうへの灯をともしをり
    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月22日

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