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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2017年3月

新姓を貼り付けられて生き延びるこのベランダは終着点なり

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年3月31日

今宵、月にシルバーベッドの影が見え老いたる鶴がひとりづつ臥す

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年3月30日

「自由を謳歌」ってひとりぐらしのトイレにも鍵かけているわたくしが、か

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年3月29日

浅草の地下に溜れる浮浪児を父の肩より見しを忘れず

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年3月28日

恋愛にはるかに遠き関係として呼び出されたること多し

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年3月27日

靴音となり人のゆく地下道の靴音の群へわれも降りゆく

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年3月25日

ひと憎むことほど易きことはなく松の針ふる下を歩めり

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年3月24日

リストラというよりかつての日本語は端的率直馘首と記す

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年3月23日

食ひ終へて食ひ飽かぬとぞわが母のわれを憎しむ目に力あり

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年3月22日

眼にふれて時にひかるは春の日に蜘蛛の糸など飛ぶにかあるらし

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年3月21日

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