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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
佐藤 弓生
鈴鹿嶺に雪ふりつみてはるかなる稜線はわがまなかいに冴ゆ
意志ぢやなく空気でうごく会議室ありぬ戸外におよぐ蘭鋳
行けるまで行こうと夫とつれだちて幼のごとく新雪をふむ
シクロホスファミドの袋を御守りのように思いき素人であれば
ベッド柵にローソンの袋を結わえてゴミ袋にして、ここにあなた、昨日あなたを吊ろうとしていた
みんなもう忘れかけてるとりどりにスカイツリー色をかえてきれいだ
途中にて乗換の電車なくなりしに、 /泣かうかと思ひき。 /雨も降りてゐき。
「歌詠みに砂漠は合わぬ」簡潔に書かれし文にひとひこだわる
エルサレムのどの食堂にもCoca-Cola並んで赤い闇、冷えてます
背かれた悔より愛しすぎた悔 青い鳥などこの世にゐない
ヌマタラウとこゑに出だしてよびやればヒシクイ雁自らの名を知る者を見め
少しずつ角度違えて立っている三博士もう春が来ている
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