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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2012年11月
夜の風はしげく吹き入り先生はかけ衣(ぎぬ)の下に動くがにみゆ
風狂ふ桜の森にさくら無く花の眠りのしづかなる秋
思い出が痛くて眠れぬ夜半の雨オキシドールのように沁むるよ
夕霧にほのか濡れつつローソンの青き光をくぐる獅子舞
ともだちはみんな雑巾ぼくだけが父の肌着で窓を拭いてる
おなじ地におなじ木ならび今日もまたおなじ葉と葉とあひ触れて鳴る
充電器に鎮座している携帯の何かに似ている そうだ位牌だ
ねむりつく方法みつけられなくてあるだけ莢の豆はじきだす
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