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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2009年12月
妻の手紙よみつつおもふ互(かた)みなる吾の手紙も悲しからんか
冬という季節がわれに大げさな息をさせたり向かい合うとき
モニターにきみは映れり 微笑(ほほゑみ)をみえない走査線に割(さ)かれて
さやうならとは永久(とは)に人語よわれは人間(ひと)青天に愁ひなきこゑをききとむ
雲などが流らふるよと見て居るに全身をかけて子に頼らるる
冬の欅勝利のごとく立ちていむ酔いて歌いてわが去りしのち
初老なる父が紅葉す陽に焼けし木の実ひとつぶ懐に抱き
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