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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2010年12月
綿飴かい うんにや、ひとだま 石垣をふはり越ゆるはほんに美味さう
ま夜なかのバス一つないくらやみが何故(なぜ)かどうしても突きぬけられぬ
老犬の日向ぼつこを眺めゐる父かな母かな仲よく老いぬ
産むという言葉の不遜わたくしは子を運び来し小舟にすぎず
冬山の遠き木靈にのどそらせ臟腑枯らして吠ゆる犬あり
覚めぎはの足冷ゆまこと冬来たる凛乎ときたる冬嘉(よみ)すべし
ずっと前の約束の時刻が記してあるポケットの中の紙切れを捨つ
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