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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
〈姦〉なしてマヌカン積まれしコンテナ車過ぎしか不意に寒ふかき夕
夕かぜのさむきひびきにおもふかな伊万里の皿の藍いろの人
燠のごときひかりと思うガラス戸に身をつけて見る闇の海の灯
天心に半月清かに駆けており君を想わんための一時
うるわしく人を憎んだ罰として痒みともなう湿疹が生(あ)る
河二つぶつかり合えば冬近き朝々を靄街深く来る
才われにすこし劣りて姿よき友と啖へり朝引きの鶏
終わりたる友情なれど植えくれし万年青(おもと)は今年もつぶら実を抱く
殺される自由はあると思いたい こころのようにほたる降る夜
夕山をしぐれの去りて石蕗(つわぶき)は石段よりも光りいるなり
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