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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
漁火が遠くに見える夜の海は見えないだけでたくさんの水
いちにちは何も起こらず夕暮れて地に落ちているカーディガンあり
ひったりとつつまれるなら春色のニットを纏う あるいは、脱ぐ
猫を飼おうだなんてそんな唐突に教室のようなやわき陽がさす
深川の八幡(はちまん)のまつり延びけらし街のかざりを取りゐる真昼
好きだったスープは今も好きなんだ社会に出ても平気でごめん
観客のなきスタンドは深々と塗られし椅子があをく連なる
夜の居酒屋はじけるような暗算を見せつけられてうれしくなった
炭竈をのぞきて我はあかあかと照り通りたる炭木を見たり
桜なら萼が好きだよもうきっと会わないだろう赤いまなじり
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