コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
三果五果梢にゆらぐ青胡桃夏逝く空のいろひ澄みたり
赤いからだを皮膚で覆って生きている銭湯にいるだれもだれもが
窓ガラスくらむ
刹那
せつな
のみんなみんな魚の骨のもようのドレス
いつからか蝶を恐れるようになりいつから大人になったのだろう
風のなかにいるということだけわかる気がするのだけれど気のせい
柵越しにアシカのショーをじっと見るイルカの背中を柵越しに見る
石段に真昼の影はきざまれつ 戦い方を教えてほしい
橋桁にゆるる水影鴨のねむりみだして人寝る電車すぎゆく
崩れつつとどまるものは名を持たず揺れながら羊歯の谷を見下ろす
これ以上こころさわだつ感情の雨を拒否する 連翹の黄
投稿のページ送り
固定ページ
1
固定ページ
2
…
固定ページ
522
次のページ