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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2016年6月

母はよく讃美歌を唱ひしが〈ここはお国を何百里〉などもうたひぬ

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年6月30日

空の海にさらはれたりや飛行船 五月の空は底なしの青

投稿者 三井 修投稿日: 2016年6月29日

髪を耳に挟めばひそと耳の冷えふくらみながら海月の寄り来

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年6月28日

『「いい人」をやめると楽になる』…本を戻して書店を出づる

投稿者 三井 修投稿日: 2016年6月27日

満席を告げつつ椅子がないことがあなたの夜の深さだろうか

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年6月25日

晩年を蘭に憑かれて生きにしは神を殺した男ダーウィン

投稿者 三井 修投稿日: 2016年6月24日

曇天に火照った胸をひらきつつ水鳥はゆくあなたの死後へ

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年6月23日

降らずとも傘を持ちゆく子を褒めてたまにはびしょ濡れもいいよと思う

投稿者 三井 修投稿日: 2016年6月22日

墨壺ゆ引き上ぐるとき筆先は暗黒宇宙を一滴落す

投稿者 佐藤 弓生投稿日: 2016年6月21日

片隅に〈桜桃忌〉とぞ記したれば上司のコメントあり業務日誌に

投稿者 三井 修投稿日: 2016年6月20日

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    投稿者: 梶原 さい子
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    投稿者: 梶原 さい子
    2023年9月22日

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