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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2017年7月

きっと血のように栞を垂らしてるあなたに貸したままのあの本

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年7月31日

人間は世のひとかたに去りしごとひそけき昼を爬虫類出づ

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年7月29日

夏なのに咲かない向日葵 泣いていた記憶ばかりが鮮明、ずっと

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年7月28日

股関節こくつと鳴りぬストレッチは自分のからだを捜すものなり

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年7月27日

太陽の沈まぬ国のひまはりは首落つるまで陽を追ふといふ

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年7月26日

硝子戸の外にて雨はふるとみえず梅の葉が昏くぽつりぽつり動く

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年7月25日

陽炎に裏表ある確信を持ちてしずかに板の間に伏す

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年7月24日

卓上に綿棒いっぽん横たわり冬の陽射しに膨れはじめる

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年7月22日

炎昼の往還に人絶えぬればあらはるる平沼銃砲火薬店

投稿者 光森 裕樹投稿日: 2017年7月21日

麻痺の子の逝きて時経し向ひ家に人の笑ひのきこゆと妻は

投稿者 今井 恵子投稿日: 2017年7月20日

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