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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

月: 2014年12月

一生を直立歩行と決められて少年がカナリヤの籠さげてゆく

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年12月19日

歳深き山の/かそけさ。/人をりて、まれにもの言ふ/聲きこえつゝ

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年12月18日

刻んでる音がしてゐるやがて潰れて青いどろどろの現実が来る

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年12月17日

大空を草薙ぎ払ふごとく来て無人攻撃機の金属音は

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年12月16日

吊り皮の手首に脈拍たしかむる寒の迫りてくるはさびしゑ

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年12月15日

吹く風に潔く散れ山さくら残れる花はとふ人もなし

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年12月13日

告知されその名のごとく病み臥して足二本分の崖に立ちゐき

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年12月12日

烏口の穂尖に思ひひそめては磨ぐ日しづかに雪は降りけり

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年12月11日

両端に繭をやどした綿棒は選べずにいたわたしのようだ

投稿者 前田 康子投稿日: 2014年12月10日

母の国筑紫この土我が踏むと帰るたちまち早や童なり

投稿者 一ノ関 忠人投稿日: 2014年12月9日

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