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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年10月
夕ぐれは肉のもなかに盛んなる肉屋の指をかいまみるかな
夕光(ゆうかげ)の揺れる縁側 父がいて父のフォークが柿を刺したり
痛がりの乳房を持っていたころに初めて嚙んだこのタブレット
世界ばかりが輝いてゐてこの傷が痛いかどうかすらわからない
飛行士は冷たき空のこと話し外国の塩置いて帰った
───、そして気がつけば君は子犬を抱き上げている
生蒸気がパイプを戻りくる音をとらへて午後のわが耳は鳴る
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