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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2013年10月
10月31日休載します
川を呑み川を吐きだす橋といふさびしきものの上を歩めり
新しき瞬間がありネオンサイン必ず消えてまた灯るとき
雲を雲と呼びて止まりし友よりも自転車一台分先にゐる
眼鏡屋は夕ぐれのため千枚のレンズをみがく(わたしはここだ)
にぎりしめる手の、ほそい手の、ああひとがすべて子どもであった日の手の
箸かろく蕎麦つまみ上げ先をふと撫づるがごとく即すすりたり
降る雨の夜の路面にうつりたる信号の赤を踏みたくて踏む
眼も魔羅も老いさらばえよわがものにはやもはやなりてしまえよ
子ども神輿のワッショイワッショイやけくそな掛け声さえも受け継がれてる
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