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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2017年5月
しみじみと三月の空ははれあがりもしもし山崎方代ですが
白つつじゆたかに昼の日は射して蝶、蝶を追ひ人、人と行く
捨て猫の瞳の底に銀の砂 四月の雨はふいに降りやむ
そうですか 怒鳴り続ける声があり頷きながら思う白鷺
五月の樹をゆるがせて風来たるのち芯までわれを濡らす雨あれ
戦争を知らぬ世代が老いてゆく不安なタンポポ空ばかり見て
小道さへ名前をもてるこの国で昨日も今日も我は呼ばれず
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