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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2021年4月
青き空 わたしの上にひるがえる旗には「壊せ神殿を」とありぬ
(帰るつてどこにだらうか)コントでは手首をひねつたら部屋の中
われの名は魚と言えばああ鮎かと答えぬ不思議そうに見つめて
阪急の駅を降りればいつも冬休みのような街だと思う
埋められて兵の片足天を指す時経るほどに脳裏を去らず
足もとのばけつに飼へるざりがにのごそめく聞けばさびしまれぬる
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