コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2010年3月
霧のごときあはき思ひが湧きやまぬ良いのだらうか思慕と呼んでも
わたなかを照らせる月を見てをればわが現身のあかるむごとし
人と見し夜の桜に仄かなる色ありしことまた夢に顕つ
銀紙ごとチョコレート割るそのときに引き攣るやうな痛みを持てり
大川を流れる水のゆくすえを都市遊民の夢のあわれを
忙(せは)しからむ日のはじまりはことさらにゆつくりあゆむ重心下げて
つばなの野あまりあかるく光るゆゑこの世の伴侶はだれにてもよし
ともかくも家の明かりを全部消す今日のつじつま合はなくてよし
どうやったら金持ちになれるのだろう朝焼けが空を知らない色にしている
Welcome to JFK と死者の名の大き文字見ゆ機窓より見ゆ
投稿ナビゲーション
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
次のページ