コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2014年11月
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂
杉やにのごと赤ぐろき夕ぐれよ行方不明のひとりみつかる
今日にかけてかねて誓ひし我が胸の思ひを知るは野分のみかは
今日は少し疲れてゐるのハロウィンの南瓜のやうに笑つて見せる
益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜
日記繰る手もとに風の吹込みて罌粟の押花破れて飛びたり
たまさかに人のかたちにあらはれて二人睦びぬ涙流るる
草花に目をとめ歩く余生とは秋の空気をふかく吸うこと
遊びたるひとつ水雷艦長に幼きこゑをのこし、まばゆし
こごえたる手に戻る血の熱くして生くるは佳しと孤り思ひつ
投稿ナビゲーション
固定ページ
1
固定ページ
2
固定ページ
3
次のページ